水草三昧
南米有茎草編
最終更新日:2000年10月27日
 



南米有茎草概論

 南米有茎草は,その名の通り南米原産の有茎草(茎のある水草)の総称です.主に,アマゾン川流域の原産です.「パンタナル・・・」,「ゴイアス・・・」などで始まる有茎草やトニナ・フルビアティリス(旧トニナSP)やブラジリアン・スターレンジ等が有名でしょうか.これらの水草が生えている地域の水質は,弱酸性〜酸性(低pH)で低硬度な状態です.従って,水槽でこれらの水草を育成するには,上述の条件を満たすような環境を実現させる必要があります.低pHで低硬度な水は,低床にソイルを用いると恐ろしいほど簡単に実現できます.それまで,いくら大磯砂でがんばっても育成できなかった水草達が簡単に育成できてしまうのです.ソイルが手に入らない場合は,5年以上使い古した大磯砂でピート濾過をすればどうにか育成できます.しかし,あくまでもどうにか育成できるという程度で,十分な速さで育成できるようにはならないと思います.
 

このHPから購入した場合の水草の発送形態

 水草は,水中成育しているので,濡らした新聞紙やキッチンペーパーなどに包んだものをビニール袋にパックしてお届けしています.
 

水草が届いたら

 ビニール袋詰めされた水草が到着したら,できるたけ速くビニール袋を開けて下さい.そして,水を張ったバケツの中に新聞紙ごと入れてから,新聞紙などをゆっくり,丁寧に剥がして下さい.その後,水草を流水で簡単にすすぐことをおすすめします.もし,メネデールをお持ちでしたら,バケツやバットに水を張り薄めたメネデールを加えた中に到着した水草を半日ほど入れてから水槽に導入すると,その後の成長が良くなると思います.
 

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こんな水槽では南米有茎草は駄目!

 南米有茎草概論でも書きましたが,一般に南米有茎草は低pH,低硬度で育成が可能です.もう少し言うと,こういう環境でないと育たない草が大半です.従って,自ずと低床はソイルを使うということになります.また,ソイル以外の低床を使うので有れば,ピート濾過は必須であると思います.照明に関しても,それなりの明るさが要求されます.
 

南米有茎草紹介

     トニナ・フルビアティアリス(旧トニナSP)
     ブラジリアン・スターレンジ(旧トニナ・フルビアティアリス)
     アマゾン・ハイグロ
     ラージナヤス

 トニナ・フルビアティアリス(旧トニナSP) (★★☆☆ ●●)
 南米有茎水草の一大ブームを引き起こした独特の形状の水草です.当初はトニナSPの名称とされていましたが,現在では正式名称としてトニナ・フルビアティリスが用いられています.産地によって微妙に葉の形状が異なるため,産地別にこの水草をコレクションしている人もいます.
 今でこそ有名になった土を固めて作られるソイルと呼ばれる低床用の砂(土)は,この草を育成されるために開発されたと言われています.したがって,この草を育成するためにはソイルが最も適しているといえます.事実,私の所でもソイル環境で育成しています.大磯砂でも小さい粒で使い古して硬度が上昇しない状態であるか,貝殻などを取り除いたもので有れば育成は可能であるする人もいるようですが極めて困難であるといえます.したがって,低床には是非ソイルを使って下さい.弱酸性〜強酸性の水質が必要です.
 植え込みは,下の部分をできるだけ深く低床に植え込みます.水草自体の浮力が強い上,低床に引っかかる部分が少ないために直ぐに浮き上がってしまうかも知れません.その場合には,おもりになるような物を付けるか,他の水草,石などで固定する必要があります.根張りも非常に弱い水草です.
 肥料は,それほど多く必要ありませんが,発根してからしばらくしてテトラ・イニシャル・スティック等を数粒植え込んであげれば成長が促進されると思います.また,CO2は添加すべきだと思います.環境になれるまでの1ヶ月程度は殆ど成長しませんが,成長し出すとかなりの速さで成長します.肥料の中の鉄分が少なくなると草体の頂部が白化してきます.鉄分強化には,メネデール液やADAから出ているECAを使用すると白化が解消されます.また,初期の頃は古くなった葉には黒髭藻が付着しやすいといえますが,その後はつきません.古い葉はカットするか生物兵器(サイアミーズフライングフォックスやビーシュリンプ,ミナミヌマエビなど)を投入して除去します.ヤマトヌマエビは,トニナの葉を好んで食べますので絶対に入れないで下さい.
 照明は明る目が良いと思います.各規格サイズの水槽であれば,蛍光灯2〜3灯が必要だと思います.

 

 ブラジリアン・スターレンジ(旧トニナ・フルビアティアリス) (★★☆☆ ●●)
 この水草もまた南米有茎水草の一大ブームを引き起こした独特の形状の水草です.当初はトニナ・フルビアティリスの名称とされていましたが,現在では正式名称としてブラジリアン・スターレンジが用いられています.産地によって微妙に葉の形状が異なるため,産地別にこの水草をコレクションしている人もいます.
 この水草を育成するにもソイルが最も適しているといえます.私の所でもソイル環境で育成しています.大磯砂でも小さい粒で使い古して硬度が上昇しない状態であるか,貝殻などを取り除いたもので有れば育成は可能であるする人もいるようですが極めて困難であるといえます.したがって,低床には是非ソイルを使って下さい.弱酸性〜強酸性の水質が必要です.
 植え込みは,下の部分を2〜3節程度低床に植え込みます.水草自体にもそれなりの浮力がありますが,葉の形状のために浮き上がることは稀だと思います.それでも,浮き上がってしまう場合には,幾らか深めに植え込んで下さい.トニナ・フルビアティリスに比べれば根張は強い方ですが,絶対的な根張りが強い草ではありません.
 肥料は,それほど多く必要ありませんが,発根してからしばらくしてテトラ・イニシャル・スティック等を数粒植え込んであげれば成長が促進されると思います.また,CO2は添加すべきだと思います.環境になれるまでの1ヶ月程度は殆ど成長しませんが,成長し出すとかなりの速さで成長します.肥料の中の鉄分が少なくなると草体の頂部が白化してきます.鉄分強化には,メネデール液やADAから出ているECAを使用すると白化が解消されます.また,初期の頃は古くなった葉には黒髭藻が付着しやすいといえますが,その後はつきません.古い葉はカットするか生物兵器(サイアミーズフライングフォックスやビーシュリンプ,ミナミヌマエビなど)を投入して除去します.
 照明は明る目が良いと思います.各規格サイズの水槽であれば,蛍光灯2〜3灯が必要だと思います.

 

 アマゾン・ハイグロ (★★☆☆ ●●)
 ハイグロフィラの一種とされている南米原産の水草で,匍匐して成長(匍匐できなくなると通常の有茎草と同様に上に向かって成長します)するので前景用にできる数少ない水草です.単に「ハイグロフィラ」として販売されているハイグロフィラ・ポリスペルマはCO2無添加,低床の種類を問わず育成が簡単な水草の代名詞になっていますが,アマゾン・ハイグロはそれに比べると育成環境に若干の注意が必要です.
 まず低床ですが,アクアソイルなどの土系のものが根張りも良く適していると思います.私の所でもソイルを使ったことで増えました.大磯砂でも小さい粒で使い古して硬度が上昇しない状態であるか,貝殻などを取り除いたもので有れば育成は可能であると思います.ただ,生育はソイルに比べると良くないかも知れません.弱酸性の水質が必要です.
 植え込みは,アマゾン・ハイグロを3,4節程度に切り離し,節の部分から発根するので1節分は完全に低床に埋め込みます.上の茎は底を這うようにしておくのが広がって成長できるので良いと思いますが,通常の有茎草のように上に向かって伸ばしておいても,埋め込んだ部分から新芽が匍匐して成長するようになります.
 肥料は,それほど多く必要ありませんが,発根してからしばらくしてテトラ・イニシャル・スティック等を数粒植え込んであげれば成長が促進されると思います.また,CO2もできるたけ添加した方が成長が速いでしょう.とは言っても,他の有茎草に比べると成長は遅いので,古くなった葉には黒髭藻が付着しやすいといえます.黒髭藻を見かけたら早めに切り取るか,生物兵器(サイアミーズフライングフォックスや飢えたヤマトヌマエビ)を投入して除去して貰うのが良いでしょう.
 照明は明る目の方が良いでしょう.各規格サイズの水槽であれば,蛍光灯3灯有れば十分です.

 

 ラージ・ナヤス (★★★☆ ●●)
 ナヤスのような形状をした南米原産の水草ですが,ナヤスとは別の種類といわれています.繊細な葉形と各節で微妙に曲がるちょっと変わった成長が特徴です.この草は導入直後にいじけることが良くあるようです.葉を真っ黒にさせ,場合によっては茎さえも黒く変色させ枯れてしまいます.環境になれるのに非常に時間が掛かり,それまでにすべて枯れてしまえばそれで終わりです.しかし,少しでも適応した部分が有れば,そこから新芽が展開し一気に増えます.
 低床は,他の南米産の水草同様にソイル系のものが適しているといえます.事実,私の所でもソイル環境で育成しています.大磯砂でも小さい粒で使い古して硬度が上昇しない状態であるか,貝殻などを取り除いたもので有れば育成は可能であると思います.ただ,生育はソイルに比べると良くないかも知れません.弱酸性の水質が必要です.
 植え込みは,ラージ・ナヤスを2,3節程度に切り離し,節の部分から発根するので1節分は完全に低床に埋め込みます.ラージ・ナヤスは事前に成長する方向を見極めることが困難で植え込んだ部分を中心に四方八方に広がりながら成長していきます.
 肥料は,それほど多く必要ありませんが,発根してからしばらくしてテトラ・イニシャル・スティック等を数粒植え込んであげれば成長が促進されると思います.また,CO2は添加すべきだと思います.環境になれるまでは殆ど成長しませんが,成長し出すと凄い速さで成長します.そのため,初期の頃は古くなった葉には黒髭藻が付着しやすいといえますが,その後はつきません.古い葉はカットして新しい部分を埋め直すようにすると良いと思います.
 照明は明る目が良いと思います.各規格サイズの水槽であれば,蛍光灯3〜4灯が必要だと思います.

 

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